少年マガジンについて

週間少年マガジンは中学生から大人まで幅広い年齢層に人気のある週間連載マンガです。

少年マガジンを刊行しているのは講談社で、色々なマンガや小説、その他色々なジャンルの本を出版している大手出版会社です。

代表取締役社長あいさつ
講談社は2011年で創業102年となりました。また、本年3月31日に私が第七代社長となり、新たな体制でスタートいたしました。これまで講談社が、「おもしろくて、ためになる」を出版活動の基本理念として、100年を超える歴史を重ねてこられましたのは、読者の皆様の温かいご支持をいただいてきたからにほかなりません。
  出版という事業を通して、人々の暮らしの役に立ち、心の豊かさに資すること。そして、社会の繁栄と人類の平和に貢献したい、これが講談社の創業以来の、変わらぬ願いです。
  この願いを実現させるために、これまで培ってきた経験を財産に、さらに魅力的なコンテンツをより多くの読者の皆様にお届けできるよう、新しい時代に即した出版活動を続けてまいります。
  今後は、世界に向けての出版活動や、電子書籍の新たな展開、コンテンツを生かした映像化やアニメ化などライツビジネスにもさらに積極的に取り組んでいきたいと思います。
  そして、創業時の原点である「本を作る喜び」「読者の皆様に本をお届けする喜び」を、社員ひとりひとりが抱き、刊行するすべての雑誌や書籍が、親しみやすく、読みやすく、また心に残るものになるよう、今後とも一層の努力を重ねる所存です。
  読者の皆様の、変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
平成23年6月1日

会社概要

会社名 株式会社講談社
社長 野間省伸
従業員数 939人 (2011年4月1日現在)
創業 1909年 (明治42年) 11月
資本金 3億円
売上高 1,223億円 (2010年度)
本社 所在地

〒112-8001 東京都文京区音羽 2-12-21
TEL.03-3945-1111(番号案内) 
交通・地図

2000年代

●連載開始された作品
「シュート!」
全4部からなるこの作品はマガジンで1990年に連載開始、講談社漫画賞の受賞は1994年です。
フジテレビで「蒼き伝説 シュート!」の題名でアニメ化にこぎ着けています。
単行本には「俊彦と一美が織りなす、ハツラツ青春サッカー物語。」とキャッチフレーズが掲げられています。
掛川市立西中学校に通う田中俊彦は中学校時代からサッカーの才能を見せていましたが、高校に上がると以前まで右足でシュートしていましたが、左足でのプレーを見いだされ、チームの勝利に大きな影響を与えています。
中学からの友達の平松和広、白石健二との「ゴールデントリオ」で数々の試合に打ち勝っていくスポーツ漫画です。

「ラブひな」
赤松健原作のラブコメディで、全14巻で完結後、「ラブひな」の続編「ラブひな  IRO-HINA」、ファンブックの「ラブひな0」「ラブひな∞」、新しい連載作品として「魔法先生ネギま!」などの著作品があります。
テレビアニメは2000年に24話が放送されましたが、あまり視聴率は良くなかったようです。
音楽CDは10枚以上発売され、ゲームもいろいろなハードで制作されるなどしています。
主人公の浦島景太郎は小さい頃の記憶の中にある少女との約束を果たそうとしますが、家を追い出されたため、祖母が経営している温泉旅館で突然女子寮の管理人になりそこに住む女の子達に振り回されるドタバタな毎日の中で少女との約束を目指します。

2000年代の作品

「SAMURAI DEEPER KYO」
鬼眼の狂と呼ばれる身長180センチの男は「千人斬りの鬼」と呼ばれ、恐れられる百万両の賞金首です。
織田信長を討ち取ったことで見初められますが。壬生京四郎と戦ったことで自分の体を封印され、京四郎に魂を移しました。
封印された肉体を取り戻すための冒険が始まります。
少年マガジンの単行本は38巻まで出ています。

90年代

●当時の作品
「BOYS BE...」
1998年に全13回のテレビドラマ化、2000年からはアニメ化も果たしているラブコメディ作品です。
関連作品として「BOYS BE...2nd season」
「BOYS BE...L CO-OP」があり、3作品合わせて10年を超える長編ストーリーです。
1作目の主人公は神崎恭一で、幼なじみの新田千春のことを次第に意識し始めます。
2009年には「マガジンSPECIAL」で「BOYS BE...nextseason」の連載が始まりました。

「GetBackers-奪還屋」
週刊少年マガジンで1999年に始まった作品です。
2002年にTBSでアニメが放送され、思いがけず人気を博して、アニメの話数が急遽増やされたといいます。
コミックは39巻まで出ています。
依頼された人物の盗まれたものを取り返す奪還屋の美堂蛮、天野銀次によって展開されるバトル漫画です。

90年代の作品

「RAVE」
ガラージュ島に住んでいるハル・グローリーは、世界に飛び散った「レイブ」と呼ばれる聖石を探し、世界を消滅させる力を持つ「ダークブリング」を消滅させるための冒険に出ます。
ハルはレイブマスターのシバという老人からレイブを託され、レイブマスターになるための旅に出ることになります。
テレビアニメも制作され、2001年から1年間、全国ネットで全51話が放映されました。
ゲームもこれまで6作品が発売されています。

「将太の寿司」
マガジンSPECIALと週刊少年マガジンの2誌で1992年から掲載された料理漫画です。
コミックは講談社漫画賞少年部門を受賞、アニメや小説にもなるなど、将太の寿司が面白いという事が分かります。
鳳凰寿司で働く関口将太がアイデア満点の創作寿司を作り、勝負していく話です。
1996年4月からはテレビドラマも企画され、フジテレビで放送されました。

作品のアニメ化、ドラマ化

●アニメ化された作品
・中華一番!
アニメ放送は1997年からで個性的な演出で知られるようになりました。
中国四川省に住む少年、劉昴星(リュウ・マオシン)は最高の中華料理を作るための旅に出てたくさんの料理人に出会い、技を磨いていく料理漫画です。

・エア・ギア
2006年放送開始、中高生を中心に話題になりました。
マガジンで2002年に連載され、4年後にテレビアニメ化された作品です。
超精密なインラインスケート「エア・トレック」を駆使して他の「暴風族」と争っていくスピードアクション漫画です。

・あしたのジョー
1970年と古くに放送され、全79話の長編アニメとなり、漫画ともども多くの人々が注目しました。
昭和33年1月にマガジンで連載され、戦後最大のヒット漫画とまでいわれた作品です。
ふらりと現れた矢吹丈にこてんぱんに殴られた丹下段平は、そのボクシングセンスを見抜き、ボクサーにならないかと矢吹に勧めます。
しかし犯罪を引き起こした矢吹丈は、鑑別所に送られてしまいます。
鑑別所で丹下段平からある手紙をもらいます。
その手紙にはボクシングの技術が書かれていて、ジョーはその通りに打ち込み、次第に自分が強くなっていく実感を得ます。
やがて出会うライバルたちとの死闘は見物です。

テレビドラマ化された作品

・サイコメトラーEIJI
TOKIOの松岡昌宏が主演、1997年放送開始、異色のドラマとして人気がありました。
コミックは25巻まで発売され、人気を博し、ドラマ化されました。
明日真映児は物や人物に触れる事でサイコメトリー能力を発揮します。
その能力は、過去の残留思念を読み取り、犯罪捜査に貢献し、事件を解決していきます。

・金田一少年の事件簿
第1シリーズは1995年から始まり、その後第4シリーズまで放送されました。
金田一一役は、堂本剛、松本潤、亀梨和也が演じています。
週刊少年マガジンで掲載されてからどんどん知名度も人気も上がり、ゲームや小説などにも幅広くメディア展開している漫画です。
主人公である金田一一(きんだいち はじめ)は、名探偵・金田一耕助の孫で、祖父譲りの名推理で次々と難事件を解決していく物語です。

・GTO
1998年から反町隆史が演じる鬼塚英吉が織りなすドラマは、主題歌とともに大ヒットしました。
藤沢とおる著作の漫画で、講談社漫画賞少年部門を受賞した作品です。
2002年まで連載された後、2009年から「GTO SHONAN 14DAYS」として再びマガジンで掲載されています。
元暴走族の高校教師、鬼塚英吉が学校内で巻き起こる様々な問題を解決していくストーリーです。

歴史

1959年に創刊号が発売されました。
昔は木曜日が発売日で定価は40円でしたが、5号からは30円に値下げされています。
キャッチコピーは「ゆめと希望の少年マガジン」


当時はまだヒット作がでておらず、ライバル誌の少年サンデーに差を付けられていました。
転機は1965年の「ハリスの旋風」で、そこから「あしたのジョー」「巨人の星」などのビッグタイトルが名を連ねてスポーツ漫画誌として知名度が上がります。


アニメ化された「ゲゲゲの鬼太郎」「天才バカボン」が始まり、1967年1月に100万部を超えています。
グラビア記事も人気に大きく貢献しました。
1971年に「巨人の星」、1973年に「あしたのジョー」が終了したことなどからマガジンの勢いは徐々に下降し、部数は伸び悩みました。


1974年に『週刊少年ジャンプ』に発行部数首位の座を奪われたためロゴをリニューアルを行い巻き返しを図るも低迷から抜け出せませんでした。1978年2号で創刊1000号到達しました。
この頃にはラブコメディが読まれるようになり、「あしたてんきになあれ」「コータローまかりとおる!」などの新たな主力作品の登場により部数を回復させました。


「金田一少年の事件簿」が1980年代末から1990年代初頭にかけて大ヒットしました。
そのあとも「オフサイド」「はじめの一歩」、「カメレオン」などのヤンキー漫画が人気になり、黄金期の基礎を築きました。

歴史その2

1995年からは看板漫画を失った『ジャンプ』との差を徐々に縮め、1997年にはジャンプを抜き発行部数首位の座を取り返すことになります。またこの期間に「金田一少年の事件簿」「GTO」などがドラマ化され、高視聴率を記録しました。1998年から始まった「ラブひな」の大ヒットで、関連グッズも飛ぶように売れ、そのことがマガジンの路線に多大な影響を与えることになります。


1999年、「RAVE」「GetBackers-奪還屋-」などのバトル漫画がヒットしました。
2000年代には副編集長が大麻所持で逮捕されるという衝撃的な事件がおきました。
この1年で部数が急落し、再びジャンプに首位の座を奪われてしまいます。
この時期に「さよなら絶望先生」や巻末漫画の「もう、しませんから」ギャグ漫画がヒットしています。


2006年以降はスポーツ漫画の新連載が目立ちます。
「巨人の星」のリメイク「新約「巨人の星」花形」は、テレビやマスコミにも取り上げられました。


2008年には50周年記念で企画を行い、ライバル誌のサンデーと協力する異例のコラボレーションを見せました。

特徴

週刊少年ジャンプには長年、人気漫画の首位の座を奪われていた期間が長く、人気低迷が続きましたが、アニメ化、ドラマ化された作品も多く、最近では年齢層が上がった事により、読者数の増加、安定した発行部数を記録しています。

少年マガジンの色濃い看板作品としては 「明日のジョー」「金田一少年の事件簿」 「巨人の星」「エア・ギア」「GTO」 「はじめの一歩」「ヤンキー君とメガネちゃん」 などがあります。 昔は劇画で書かれるのが主流となっていました。

1980年代からヤンキー漫画が増え始め、一時期「不良の漫画」とまで言われていましたが、1997年以降は規制などで表現が柔らかくなり、園イメージは薄れつつあります。 今や多数の女性芸能人を輩出しているミスマガジンやグラビアアイドルなどのカラーグラビアも積極的に行なっています。

各漫画の変遷

編集部側主導の誌面作りが行われ、作風が編集方針から外れないように漫画家へ依頼することがあるといいます。 アンケートは誌面の編集方針の参考までになっていて、掲載順は単行本の売り上げや作品同士の相性、読者にアピールしたい作品を上位にしたり、巻末にギャグ漫画やネタ系漫画を配置するなどしています。

人気が低迷した作者・編集部側の事情などにより本誌で打ち切りになったとしても完全に打ち切るのではなく、他の漫画誌で連載をするケースが多いです。 特異な例として、「中華一番!」は『マガジンSPECIAL』に移籍したのち、『真・中華一番!』と改題して本誌に復帰しています。

逆に「スミレ17歳!!」は『マガジンSPECIAL』で連載が始まり、「スミレ16歳!!」と改題して本誌に移籍したのち、『マガジンSPECIAL』へと戻っています。

女性漫画家の起用は早い時期から行われていますが、ペンネームが男性風になることが多いです。 例として塀内真人、さとうふみや山本航暉などがいて、他誌では女性風だったペンネームをわざわざ男性風にした久保ミツロウなどのケースもあります。 最近では男性風に変えない女性漫画家もいます。

最近の人気作品について

●BLOODY MONDAY
週刊少年マガジンで現在も連載中です。
連載が始まった2007年から早い段階で名を広めました。

・キャッチフレーズ
「目眩く頭脳戦」
「予測不能の展開から目を離すな」
「少年漫画史を変えるショッキングサスペンス連載」

◆登場人物
・高木藤丸
弥代学院高等部に通う女好きの浪人生です。
いつもパソコンを持ち歩いていて、天才ハッカーの顔を覗かせます。
公安調査庁のシステムにハッキングしたことで、庁内の人物の手助けをしています。
システムの解読をした事によって、大きなテロ事件に関与し、治安維持組織の「THIRD-i」に所属することになります。
後にテロ対策チーム「ファルコン」のリーダーとして活動していきます。

・九条音弥
藤丸と同じ高校に通う3年生で、藤丸の活動をすべて知っている幼なじみです。
弓の名手で全国大会に出場するほどの腕前で、藤丸をサポートします。

人気作品

●さよなら絶望先生
マガジンでは2005年に第1回目の連載が始まり、コミックも25巻まで発売されています。
ベタな展開、シュールでブラックなギャグ、時事ネタを盛り込んだパロディなど、バラエティ性に富んでいます。
作者は久米田康治で、前作は「かってに改蔵」を描いていました。
現在、アニメ化され、各キャラクターのテーマソングCDや、グッズ、DVDが発売、ラジオ番組も放送されていました。

◆あらすじ
何事もネガティブにしか取れない男、糸色望はいつものように首をくくっていたところ、何事もポジティブにしか取らない風浦可符香と出会います。
教師である糸色望は2のへ組の担任で、くせのある生徒達に振り回され、時に振り回します。
学園のドタバタコメディが始まります。

◆登場人物
・糸色望
何事もネガティブにしか取れない高校教師で、どんな些細な事でも「絶望した!」のお決まりのセリフで嘆きます。
実は金持ちのお坊ちゃんです。

・風浦可符香
どんな最悪に見える事でもポジティブにとらえる少女です。
明るい魅力的なキャラクターに映りますが、どこか糸色望を陥れようとする節があり、謎のある人物でもあります。

ヤングマガジンについて

講談社の出版しているヤングマガジンは4つの漫画雑誌を刊行しています。

●週刊ヤングマガジン
 創刊号は1980年6月に発売されています。
「ヤンマガ」「YM」と略されます。
ヤングマガジンは、「安田美沙子」「中川翔子」「山本梓」「前田敦子」などのグラビアアイドルが表紙を飾っています。
1968年に小学館でビッグコミックが創刊され、後に講談社は1973年に週刊現代の増刊号、劇画ゲンダイを発行しますが、年内にすぐに休刊になっています。
1978年には青年漫画誌の創刊が許され、1980年に晴れてヤングマガジンが創刊しました。
当初は月2回、第2月曜日、第4月曜日の刊行でしたが、1989年の8号から週刊化を果たしています。

◆掲載作品
・「GREEN BLOOD」

・「モンタージュ」
・「賭博堕天録カイジ」
・「頭文字D」
・「彼岸島」

●月刊ヤングマガジン
毎月第2水曜日発売の月刊誌です。
表紙を飾るのは、漫画のキャラクターよりもグラビアアイドルがほとんどです。
月刊ヤングマガジンで掲載していた作品を週刊ヤングマガジンに移行することもあります。
今まで多くの作品が連載され、終了していきました。

◆掲載作品
・「逆転検事」
・「特命係長・只野仁」
・「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」
・「ラブプラス Nene Days」
・「うざりの」

ヤングマガジンの作品

●ヤングマガジンアッパーズ
創刊は1998年から2004年まででわずか6年の短い期間だけ刊行されました。
価格は260円、読者層は20〜35歳、2004年に本誌が休載することについて当時の編集長は「現状維持より他が良くなることを選んだ」という理由があります。

◆掲載作品
「江戸川キング」
「グレゴリーホラーショー」
「史上最低のレガッタ」
「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」
「世界遺産キンツバ」